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大塚英志のまんがパートを読んでてイライラするのが、各章1人の作家論の形式をとりながら作家固有の現実をあまり見ずに結局「記号が肉体とどう折り合いをつけるのか」という自分が設定したテーマに還元する態度。「戦後まんが史」をそんな視点で眺められるという指摘自体は面白くても、その一点で組織化して済ませるなんて漫画家達も浮かばれない。本人は百も承知でやってるんだろうなと思うけど、その態度を許す怠惰が気に食わねえんだ。ササキバラ・ゴウによるアニメパートの方が、物語化した歴史で貫いたりはしないって点でよほど真摯だと思う。
- 作者: 大塚英志,ササキバラゴウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/05
- メディア: 新書
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