やしお

ふつうの会社員の日記です。

藤田伸二『騎手の一分』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/33118125

競馬界の構造変化とその弊害(上手い騎手が育たない、活躍できない)について内部から騎手という目線で指摘する。各要素(騎手、馬主、厩舎)はルールに基づいて最大限を目指しているだけなので、弊害の責任はルールメイカー(JRA)にあるという認識。子供の頃父親に連れられて笠松に数回行ったことがあるくらいで、競馬のことはさっぱり知らなかったから、こんなことになってんのかと驚き(一騎手の一方的な見解かもしれないけど)。半分引退みたいな現在の気分をここまで乗せて、ただ思うまま喋ってみたみたいな寂しい本も案外珍しい気がする。