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南米のナムビクワラ族は、酋長だけが一夫多妻制であることで全体の損得のプラスマイナスがきれいにゼロになるみたいな話がすごく面白かった。酋長に課される過大な仕事と責任に対して、多妻が報酬と補助になる。最初の妻のみ子育て等女側の仕事をし、残りの若い妻たちが情婦でありながら狩りなどの男側の仕事をすることで酋長の過大な業務量が実現される。若い女を酋長に取られた若い男たちは数年間独身を耐えるがその代わりに男色でその穴埋めをする。日本の戦国武将なんかの一夫多妻制と男色を考えるヒントになったりするのかなみたいなこと思う。
- 作者: レヴィ・ストロース,室淳介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1985/12/05
- メディア: 文庫
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