やしお

ふつうの会社員の日記です。

河合隼雄、中沢新一『ブッダの夢』

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アメリカ・インディアンは映画というものを見た時、これは、要するに物語の筋に入らない、余計な細部を記録するための装置だということを発見して、感動したわけです。」(p.139、中沢発言)撮影機を渡された彼らは、例えばおばあさんの機織りでは糸を取りに席を立って戻ってくる場面だけを、あるいは乗馬なら出発点と目的地をではなく、馬の表情といった細部を喜んで記録し、物語には与しない細部を大切に撮ったのだという。彼らも「発見して、感動した」かもしれないけれど、それ以上に私達も感動する。映画に限らない話だよ。