やしお

ふつうの会社員の日記です。

金聖響、玉木正之『マーラーの交響曲』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15745233

形式的な制約にこだわるというような話がありました(p.261)。音楽に限らず意識的にそうするクリエイターって割と多いよね。例えば小説家の鹿島田真希が「ゼロの王国」で先に12章立てという形式を決めたという話を思い出したり、定型詩は常にそうだろうし。形式に限らず主題や語り口に制約を加えたりとか。制約は自由を抑圧するようでかえって創造性に寄与しているのね。関係ないけど「(爆)」という表現を本書で久々に目にしてかえって新鮮でした。2010年出版の本とは思えません(核爆) 久々すぎて使い方がよくわかんない。


 今まで音楽関連の本は読むだけで終わりになっていたんですが、「こんなところを聴いてみたらいいんじゃない?」「こんな構成になってて歴史的な背景はちなみにこんなんよ」と素人向けに教えてもらったことだし、今度はついに交響曲全集を注文してみました。

マーラーの交響曲 (講談社現代新書)

マーラーの交響曲 (講談社現代新書)