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雅楽の基本あれこれは面白かったけど、「機械化され、システム化された生活の中でバランスを見失った現代人」とか「細胞の中にある原始の記憶は失われていない」とか、かつて新築時用の曲があった事について「科学的な根拠は、僕なりに考えられる」と、分子も振動してて音も振動だから波動が共鳴するとか平気で書くところ見ると秀樹はたぶん、全力で自分自身を疑い直す作業をする習慣を持たなかった人なのねと思って哀しくなる。篳篥の音色以上に哀しくなる。その習慣があれば職業由来の特異な思想や認識を正確に見せてくれていい新書になったのに。
- 作者: 東儀秀樹
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/11/17
- メディア: 新書
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