やしお

ふつうの会社員の日記です。

井出穣治『フィリピン』

https://bookmeter.com/reviews/95122865

フィリピンは国民の1割が海外で出稼ぎ労働をしていて、また海外のバックオフィスとしても機能することで、00年以降高成長を続けているという。英語が普及している(米国映画が字幕なしで上映されるレベル)ためだが、それは自国語(タガログだけでなくセブアノなど多言語)が失われつつあることの裏返しでもある。水村美苗日本語が亡びるとき』で、海外の作家が「本当は自国語で書きたいが市場規模が小さすぎるので英語で書かざるを得ない」と嘆く話を思い出した。自国語を当たり前に使い、英語のできなさを悩む日本は実は恵まれている。


 実際に読んだのは2019年8月ごろで、↓に本書も参考にしながらフィリピンについてまとめている。
フィリピンの事情あれこれ - やしお