やしお

ふつうの会社員の日記です。

中川右介『松竹と東宝』

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京都の芝居小屋の売店の子として生まれた双子(白井松次郎大谷竹次郎)が、劇場をひとつずつ手に入れて最終的に歌舞伎界を制覇する話と、山梨の裕福な商家に生まれて高い学歴を積んだエリート銀行員(小林一三)が、電鉄ビジネスを手掛ける過程でショービジネス(宝塚歌劇団東宝等)にも傾倒していく話とが交差しながら語られていく。もともと宝塚が少女歌劇なのは女性・子供だと賃金が安いからという理由もあったとか、映画が出てきた時の歌舞伎界の動きなども詳細で面白かった。