やしお

ふつうの会社員の日記です。

柄谷行人『ニュー・アソシーショニスト宣言』

https://bookmeter.com/reviews/115499402
新自由主義の弊害が見えてくると、福祉国家へ舵を切れという主張が増えてくるが、もともと福祉国家が維持できなくなったことで新自由主義が出てきている経緯を考えると実は非現実的で、そうではなくて「資本=ネーション=国家」の枠組みの外側を考えないといけない、という指摘が示唆的だった。NAMという活動自体がその「外側」を目指したものになっている。そういう活動は主流にはなり得ないし、主流を目指さないけど、現行の支配的なシステムが壊れた時のショックアブソーバーになるから必要だという。


 資本主義が行き詰ると戦争・暴力・侵略に向かう(交換様式Cが限界を迎えるとDではなくBに向かう)話も、現実にそうだなと思った。