整っている／コントロールされている状態が好きなので、寮の共同設備でやりっ放しになっている場面――トイレのスリッパがあさっての方に飛ばされている、蛍光灯がつけたままになっている、洗濯物をいつまでも引き取らない、ドアを閉めない、水を出しっ放し等々――を見るとイライラしていたのですが、地震以来の節電キャンペーンの中、苛立ちはいや増しに増しているので、放射性物質より先にこのストレスの方がじわじわ私を殺している気がする。
スリッパを揃えたり電灯を消したりするのは自分の好みでそうしているだけなのだと理性的に言い聞かせても、感情が許してくれずに損得勘定が働いてしまう。特に整えた直後にまた乱されていると、もう、あー。
他人の部屋がぐちゃぐちゃでも（滞在が一時的なら）一向に気にならないので、やはりこれは損得勘定から来るイライラなのだ。
ちなみに斎藤佑樹投手が学生時代から入団以降も、椅子やら靴やらを揃えているのを捉えて「礼儀正しい」とメディアが賞賛するのを見るたびに、あれはこれじゃないかなと、寮生活でイライラしているのではないかと心中同情している。わかんないけど。もしかしたら他人にぐちゃぐちゃにされると、ゾクゾクするタイプの変態ピッチャーなのかもしれないから、だったら、寮生活もエンジョイできているのかもしれない。よかったね。
