やしお

ふつうの会社員の日記です。

『スーツの教科書』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10466376

スーツについての常識(各部の名称/生地/仕立ての種類、あるいは何が野暮で粋とされているか等々)を知られて有益でした。紹介に留まるばかりで考察に至りはしない点はそもそも本書の役割ではないのだから不満に思うのはお門違いであって、ここはとりあえず現象を受け入れる場所。それにしても第6章のコラム集では異なる作者達が押しなべて「アータ」「フントニモー」「〜いいやね。」と言葉のセンスが馬鹿みたいなので、着こなし云々の解説も説得力にやや欠けるところです。ロングノーズの靴を非難する精神を文体にも発揮してほしかったです。

 ただ、私は職業柄スーツを着る機会がほとんどないので、この基礎知識が活かされる機会はあまりなさそうです。けれど現実での有効性を読書に求めているわけではあまりないので構いません。