http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10924068
「稚拙な殴り書きの文章を、粘り強く、体裁よく構成していただいた平凡社新書編集部の和田康成氏にお礼を申し上げる。」と「あとがき」に書かれているのを見て、ああ、その結果でこれなら、謙遜でも何でもなく本当に「殴り書き」だったんだ、和田さん大変だったんだきっと、と勝手なことを考えてしまう本でした。レンズへの様々な価値観を知られた有益さは、引いても寄ってもピントぼけぼけの文章を読む疲労をついに補ってはくれませんでした。光学知識や、大量のカメラ/レンズを使用してきた経験に敬意を払いたくてもこの体たらくでは。
と文句を言いつつそれでも読み通しているのは「レンズへの様々な価値観を知られた有益さ」がぎりぎり底支えしてくれているから。画づくりのみならず、操作感や外観についても語っていて興味深かった。詳しくない分野だから何とか助かっている。
章のレベルからセンテンスのレベルまで、ところどころで筋が通らないたびに、一瞬、自分の理解が悪いせいかと一々疑うのは読んでいてあまりにしんどい。
- 作者: 赤城耕一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2011/04/16
- メディア: 新書
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