http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34058713
グローバルな人材になれとか、広く通用できるよう自分の価値を高めろとよく言われるけど、その主張が空疎なのは、そもそも人はなぜ会社でしか通用しない能力を磨こうとするのかという点への理解に欠けているからだ。本書はそれを「組織特殊的な人的投資」という概念や、より根本的には法人の人性/物性の二面性から、なぜサラリーマンの会社への帰属意識が強いのか、欧米と日本の会社の違いはどこにあるのか、会社という制度はどう生まれて今に至るのか等々を横断的に説明する。少ない仮定で様々な現象を結びつけて世界をすっきり見通させてくれる。
会社はこれからどうなるのか (平凡社ライブラリー い 32-1)
- 作者: 岩井克人
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/09/11
- メディア: 単行本
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