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どんな見方をしても凄すぎて唖然とする。時間の組み立て方、語り口や言い回し(台詞がいちいちいかしてる)、一瞬一瞬のシーン・エピソードの鮮やかさやその反復(例えばうさぎ→ナサールの臓物を捨てること)、土地の描き方、語りの構造(一人称一元視点/三人称多元視点のどちらにもべったりつかない)、人の動かし方、訳者後書きにも言われた共同体等々を表象している点、その上物語もドラマチック。全てを同時に実現してこの短さ。とんでもないものを見てしまった。あと関係ないけど、どぶろくとか焼酎とかでてきてコロンビア……?ってなった。
ほとんど信じ難いような存在が、しかし確かに目の前に存在しているこの信じ難さ。
しかもね、けっこう笑えるの。言いたいことはどれだけでもあるけど、ありすぎて黙っちゃう。もういいから読んでほしい。
- 作者: G.ガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arquez,野谷文昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/11/28
- メディア: 文庫
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