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上巻から喋りまくり。みんな寄ってたかって冗長な会話で地の文を抑圧する。三人称多元視点で進めても地の文で各人の思考を語るとどうしても、それを超越的にまとめてる人が透けちゃって結局、一人の思考に見えてくるからほんとに考え方の違う人間が目の前にいるって感じにするにはこうなるのかも。でも序盤は地の文で進めていてしかもすごくてきぱきしてる。序盤とその後の時間進行のコントラスト。中でもスーパーてきぱきしてるのが、将軍夫人が息子二人を奪いにくるシーン。ばばあがフョードルの髪を掴んで二発殴るとこがカッコ良くて笑っちゃう。
- 作者: ドストエフスキー,原卓也
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1978/07/20
- メディア: 文庫
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