やしお

ふつうの会社員の日記です。

東浩紀『一般意志2.0』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15139397

このモデルは一方で専門家集団による民主主義的な熟議が、他方で可視化された大衆の欲望による制限が両立することで成立する。前者は個別社会の独立性が、後者は総記録社会の実現が前提されるとして、前者は日本では個別社会と全体社会が曖昧に融合している(空気が大事)点で、後者は誰もが自らネットで呟き感想する状態が直線的に実現するか不明(自明といわれる)点で浮足立ってそう。と思うのは直前に柄谷行人の『「世界史の構造」を読む』を読んでつい比較しちゃうからってだけ。いや、でも素直に面白いモデルでした。そんな見方もできるんだ。

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

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