やしお

ふつうの会社員の日記です。

金両基『ハングルの世界』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15168819

30年前に韓国滞在中の中上健次が「柄谷行人への手紙」の中で「韓国が世界の文化の極にもなるだろうと推測させるハングルというものの革命性を考えもせず、人口のもので科学的合理的、一番進んだ表記方法という三歳の子供でも言いそうな事でお茶をにごし、言語学といえば語源論程度しかないという事態を私はおそれる。」と書いていたのを思い出して本書を手にとってみましたが、「三歳の子供でも言えそうなこと」からは免れていないようで残念でした。実はあんまりハングルそのもののことは書いてくれてないという。

ハングルの世界 (中公新書 (742))

ハングルの世界 (中公新書 (742))