やしお

ふつうの会社員の日記です。

小説のお勉強会

 情報系の技術者が勉強会するの、うらやましいなと思うことがある。小説を書いてる人でそういうのないかなとふと考えた。
 創作でも批評でも自足してるけど、たまには本の中じゃない他人がどう考えて書いてる/読んでるのか触れてみたくなる。


 自分が好きな本の面白さを全力で紹介するプレゼン1、2本+自分の小説の意図を本気で解説するプレゼン1、2本、くらいの構成。別に本の紹介は小説に限らない。2、3か月おきくらいの開催でめんどくさくないペース。
 そんなのがいいな。
 他人の発表に興味がわけばあとから自分も読んでみればいいし、興味がなければ聞き流せばいい。人に本気で説明する機会をつくれば、考えを整理したりものを書く契機にもなりそうだ。
 既にどこかで誰かがやっているんだろう。大学の文芸サークルとかもそうなのかな。ああ〜。日本のどこかに〜。


 「課題図書について意見交換する」タイプの読書サークルもいろいろあるけれど、想像するとギスギスするか、なあなあになるか両極端になりそうな気がする。他人に浅はかな読みで自分の読み方が否定されれば腹もたつ。それを恐れて当たり障りのないことばかり言えば馴れ合いになる。そもそも読む本を指定されるのは苦痛だ。


 みんな、基本的に自足している人たちなのだ。勝手に勉強して、一方的に成果を発表するのに慣れている。しかも本気でやっているから、なまなかな否定のされ方には腹を立てる。それなら自分がポジティブな評価を与えているものについて、どういう点でいいと思ってるのかを一方的に発表する形が合ってそうだ。
 もし相手の発表がぬるいと感じても、黙ってにこにこしていればいい。せめていいとこ見つけ運動をすればいい。(お前はぜんぜんわかっていない!)とそんなに言いたいのなら、自分のプレゼンで認識の深さを示せばいいだけだ。


 お互いにとってちょうどいいレベルの人を見つけるのが難しいかもしれない。結局、どう開催するかよりも、誰が参加するかの方が影響が大きいのかもしれない。


 絵に描いたもちはおいしそうだね。実際に焼いてみたら黒焦げのおもちができましたみたいな光景を見たいんだ。