http://book.akahoshitakuya.com/cmt/36240391
1年前だったらこんなに読めなかった。ずっと公理主義的・相対主義的な認識でいたけど、半年ほど前からそれでは捉えきれない、突き詰めた時にその底に信仰とでも呼べるものがどうしてもある、それは一般性-特殊性から見ると解消されてしまうけど確かに存在する、という体験をした。本書でまさにこの話が、批評とはどんな運動かという話と絡みつつ交わされているように読めるけど、それはもともと蓮實重彦や柄谷行人の著作を読んできたから当然なんだ。しかし同時代にいて本気で話ができる相手がいる、ってことの幸せ感がこんなに出てる本ってない。
- 作者: 柄谷行人,蓮實重彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/07/11
- メディア: 文庫
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