デイヴィッド・A・プライス『ピクサー』

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影も形も存在しない長編CGアニメを60年代から夢見て、遂に95年に『トイ・ストーリー』で世界で初めて実現する。その間、実用化・収益化にはほど遠い状態で、長編CGアニメ映画の野望を隠しながらどこかから金を調達して、夢を断念させられそうになると何とか身を翻す、その紆余曲折が描かれる。特にルーカスフィルム、ウォルト・ディズニースタジオといった既存の著名な映像制作会社との間の立ち回り方が面白い。エド・キャットムル、ジョン・ラセター、スティーブ・ジョブズの3者がピクサーにとって最大のキーパーソンになっている。