やしお

ふつうの会社員の日記です。

伊藤嘉章監修『図解 日本のやきもの』

https://bookmeter.com/reviews/115499249
日本の陶磁器について、産地別ではなく経時的にコンパクトに整理された本。プロローグの中で、焼き物の産地を問うことは、一義的には①焼かれた場所、同時に②特徴や技法の両者が含まれる(産地ごとに歴史に基づく作風の違いが存在する)が、現在では交通形態が発達して産地と特徴のリンクが必ずしも一致しないが、それでも産地で一定の作風が継承されているので、やはりもともとの産地の特徴を知ることには意味がある、というようなことが書かれていた。一定の枠組みがないと「○○焼」と名乗る意味そのものがなくなってくるかも、と思った。