http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7190137
これは面白い! 尾張の中級(?)藩士が30年弱に渡って書いた赤裸々日記「鸚鵡籠中記」の紹介と解説。制度、日々の生活、周りの噂(果ては藩主の生母が淫乱だ、といったことまで書いている)……どれも興味深い。何より執筆者・朝日文左衛門がかわいい。据物切りで罪人の死体を試し切りした後、食卓に出てきた刺身を見たら気持ち悪くなって寝込んだとか、同僚の家に起きた心中事件を頼まれもしないのにいそいそ見に行ったりとか、魚釣りと嘘ついて芝居を見た後ばれて父親に激怒されるとか。最後に45の若さで死んでしまうとしんみりしてしまう。
最近、中公新書から中公文庫へ鞍替えして出版されなおしたみたいだから手に入りやすいかもしれない。(私は古本屋でたまたま中公新書版(透明ビニールカバーがついてた時代の)を見つけて買いました。)
元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世 (中公新書 (740))
- 作者: 神坂次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1984/09/20
- メディア: 新書
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