やしお

ふつうの会社員の日記です。

五十嵐太郎『現代建築に関する16章』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7129264

もともとキーワードを絞ってそれについて語るスタイルなので仕方がないにしても、あまりに真っ当すぎてちょっとつらい。他ジャンルへの参照も当たり障りがなさ過ぎて悲しい。批評ならたとえ妄言みたいでもはみ出し、飛躍、取り出し方で人を唖然とさせて欲しい! よく勉強している人のまとめは有難いなと思う反面あまり読んでいてわくわくはしない。ただ「あるテクノロジーの出現→それに基づいた批評言説の完成→その批評体系で過去を別視点で語り直し可能 という構造がある」という指摘はまあ、なるほどなあ、と思った。(思っただけだけど)