やしお

ふつうの会社員の日記です。

武部健一『道路の日本史』

https://bookmeter.com/reviews/86248396

京大を出て高度成長期に建設省で高速道路のルート計画してたら、至るところで古代遺物にぶつかって止まるので何だと思って調べたら、律令制の時代に馬の高速道路網(=通信網)が整備された跡だった。その後に中央集権的な国家が失われた過程で中世になって廃れて、徒歩中心の道路網=今の一般道が生じた、という歴史的な過程が明らかになるって話で、すごく面白かった。高速移動を考えると現代でも古代でもルート設計がそんなに変わらないって話はすごい。

道路の日本史 - 古代駅路から高速道路へ (中公新書)

道路の日本史 - 古代駅路から高速道路へ (中公新書)