やしお

ふつうの会社員の日記です。

蓮實重彦『「知」的放蕩論序説』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6398245

大学、ジャーナリズム、9・11、資本主義、小説、批評等々について普段の、実際の映画や小説に生じた現象を豊かに掬い上げるスタイルの著作では書かないことを語っていたりする(書かない理由についても語っている)のでかなり面白い。いろいろある中で一つ。<誤認というのは、(略)無責任な選択の問題であり、その責任を取っているのであれば、誤認であってもいいんです>というのは、公理の選択が主観的であることを認め、かつそこから生まれた体系が無矛盾であれば、体系が現実を必ずしも反映していなくてもまずはOK、ということかな。

「知」的放蕩論序説

「知」的放蕩論序説