やしお

ふつうの会社員の日記です。

柄谷行人『ダイアローグI』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/29814074

書いてるものはだいぶ違うけど、この対談相手の中で一番姿勢を共有してるのは蓮實重彦なのね。柄谷・蓮實の対談2回目で構造主義の限界の話が面白かった。書き言葉は話し言葉から成立するって前提でその他をバサバサ切ってツリー上に構築するのが構造主義のパワフルさ。でも実は音声言語も文字から逆に見出されてて、音声vs書記の対立で見るとそこが隠蔽される。文学的な言語/エクリチュール話し言葉の意味を覆そうとする=対立の前にある自然言語に触れようとする運動なのに、小説を構造主義で分析しちゃうとそれを見ないことになる。という。

ダイアローグ〈1(1970~1979)〉

ダイアローグ〈1(1970~1979)〉