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佐々木敦って勝手なイメージだけどマスオさんっぽい。話を聞いてくれるいいお兄さんみたいな。批評家としての対談ではなく、インタビュアーとしてのインタビューに徹する慎ましさ、この退屈さ(褒め言葉)。批評家と小説家の対談で爽快なのは、書き手の意図を超えた豊かな読みを批評家が示して小説家を前進させる瞬間だったとしても、それをインタビュアー佐々木敦に求めるのはお門違いだし、実際ここには無い。それでも12人の比較的若い日本の小説家たちが何を考えて小説を書いているのかをざっと概観できる1冊というのは、案外ないので貴重。
- 作者: 佐々木敦
- 出版社/メーカー: メディア総合研究所
- 発売日: 2011/07/23
- メディア: 単行本
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