やしお

ふつうの会社員の日記です。

2013年いちおしのライフハック

 一人で夜、PCもテレビも落として、「ギュウ タン ギュウ タン ギュウ タン タン」と手拍子も入れながら冷静にずっと言ってると、途中でいきなり、ほんとうにいきなり、ものすごい嫌気におそわれるんだよ。なんっなんだろう。こんなことしてて。頭わるい。恥ずかしい。いったいこんなことするために生きてるのか?
 休みの日に、やろうと思ってたことをひとつも終わらせずに、ただ昼寝してネットみてたら一日が終わってたときに、っああーっ、って気持ちになる。でもこれは、そういうのよりもっと胸に響くような嫌悪感なんだ。やっぱり、後者がしょせんもう過ぎた、取り返しのつかない事態についての後悔でしかない一方で、前者は今この時点で自分がしていることについての嫌悪感なので、よりダメージがすごいのかもしれない。自分の声が聞こえてくるのもポイント高いかもしんない。


 あたりまえだけど、最初は平気なんだ。最初から嫌気におそわれてたら始めらんないからね。最初は嫌気もなく、「よーしやろう!」とかいう気もなく、ただ口をついて出て、いつのまにか始めてたって感じで始めてる。そして完全にすっからかんの気持ちだったのに、突然くる。
 あれはたぶん、視点が主観的なものから客観的な視点へとぱちっと切り替わった瞬間なんだと思う。むかしなにかで、人間の脳だか意識だかは30秒だか5分だかでリセットを繰り返しているみたいなことを聞いたことがあるよ。それと関係あるかな? ないかもしれないね。ごめんよ。なんにも脳の話について、具体的なことはぜんぜん覚えてないんだ。
 でも、その切り替わった直後、自分自身に対する完全な嫌悪感に一瞬で全身を侵されるのはほんとうなんだ。それでいて、どういうわけか、「ギュウ タン タン」はつづけてる。止めようと思えば止められるはずだと思うんだけど、その「止めようと思えば」がやってこなくて続いているという感覚。その間も強烈な自己嫌悪は続いている。
 いっしゅの金縛りみたいなものかもしれないね。いや、口では「ギュウ タン ギュウ タン」いい続けてるし、手拍子もし続けてるわけで身体は動いてるけど、そのコントロール権が訪れないという点で金縛りに近いのではないか。あるいは、はやりの(ジョブスがやってたという)瞑想ともなにか関係があるのではないか。しかし私には脳のことはよくわからない。脳科学者ではなく、会社員だからだ。


 メカニズムのことはともかく、すさまじい自己嫌悪をたまに確認してみるってかなり意識高いよね。だからこれはすっごくおすすめのライフハックだけど、いつのまにか始めてた、っていうのがポイントだから少しむずかしい。やろうと思ったことをやってた、じゃ意味ないから。おれ、こんなことするために生まれてきたんじゃない……みたいな気持ちに本気でならないといけないからね。
 がんばってできるようになってね。