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「ドン・ファン異聞」、序盤で登場した女が終盤で名を変え、令嬢から尼僧に姿を変えて再登場するとき、主人公との接触を果たす振る舞いがハンカチの落下から数珠の落下として反復される。こういうの下らないって言われればそれまでだけどぼくは大好きなんだよ。大好きで言えばメリメって悪女、というか情熱や愛憎がすごすぎて狂気すれすれの女のモチーフが好きで仕方ないんだろうなとは思ってたけど、「ヴィーナスの殺人」でついに銅像として登場してきたのは爆笑した。メリメにはこの調子でがんばってほしい。(もう死んでるけど。)
- 作者: メリメ,杉捷夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1986/03/17
- メディア: 文庫
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