やしお

ふつうの会社員の日記です。

大岡信『日本の詩歌』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22390695

詩歌の中で漢詩/和歌/俳諧以外の一大ジャンル・歌謡について。卑俗な内容の詩もあり、下級階層の作者が多く、声に出して歌われ、身振りや踊りも含み、時や場所に応じて、あるいは原作をもじって詩句が変更され、オリジナリティへの信仰は希薄……。今でいうヒップホップみたいな感じなのかな。時の最高権力者(後白河法皇)がアンソロジー梁塵秘抄)を編纂させるっていう話、経産省主導でヒップホップの大イベント開催とか連想するとすげえしょっぱい感じするけど、法皇自身が優れた歌い手らしいのでそういう悲惨なものではないのかもしんない。