http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32825385
経済システムとそっくりだなと思った。今までの物や思考に少し加えたり変えたりして差異を生み出すことで前進し続けるのはまるっきり資本主義的な態度で、ちょうど18世紀あたりから加速していくのは音楽史もパラレルなんだ。結果的に細分化するのも差異の生産の帰結。モダンジャズがクラシックの経験した細分化への流れをはるかに急速に辿ったというのも、資本主義的なフェーズが既にそこまで達してたからじゃないかな。それにしてもこの短さで通史を概観させてもらえるのは貴重な体験。細部を見る驚きはなくても、それは本書の役目じゃないしね。
- 作者: 岡田暁生
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 新書
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