http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39539720
金融工学の、目的と前提と結論と応用と限界を手早く見せてくれる本。金融工学は2本柱、リスクとリターンの関係性の理論と、金融商品の価格を決定する理論で成り立つ、という割り切り方でその概観に徹する。おまけでその限界の解決を目指す金融工学の「次の」理論も紹介。やっぱ「すごいぞ」「えらいぞ」じゃなくて、前提がこうだから有効範囲はここまでって言ってくれると位置付けがはっきりするし、その点で地に足がついて誠実だと思う一方で、何か常識を壊して「まじかよ!」と思わせるショーマンシップに欠けるため読んでてわくわくはしない本。
- 作者: 真壁昭夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/19
- メディア: 新書
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