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こんな講演、実際に聴講してたらめちゃめちゃ興奮しただろうな。シャルルを反復していたはずのエンマが最後に追い越してシャルルが反復する構造になってるとか、鉄道があるのにあたかもないように振る舞う作品/あたかも自殺などしていないかのように振る舞う村人達といった指摘なんかされたら、いったい自分は「ボヴァリー夫人」の何を読んでたんだ? って呆然とする。以前映画の座談会で著者を見たことあるけど、相当複雑なことも信じられないくらいクリアーに口で語れる人なので、それと合わせても実際に聞いたらものすごい快楽だろうなと思う。
- 作者: 蓮實重彦
- 出版社/メーカー: 羽鳥書店
- 発売日: 2015/01/05
- メディア: 単行本
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