やしお

ふつうの会社員の日記です。

丸山工作『新分子生物学入門』

https://bookmeter.com/reviews/71415877

ゲノムは生物の設計図なので解読できれば全部わかる、という話には全くならなくて、設計図があっても工程フローがなければ製品ができないように、遺伝子の発現を抑制する機構とセットでないと意味がない、という話が本書でされていて実際'02年出版の本書ではゲノムの解読がまだトレンドだったけど、その後の15年で細胞内で何のタンパク質がどのタイミングで何に制御されて発現するのか、どの部品同士の組み合わせで現象が起こるのかという研究に世界中で大量の研究者が取り組んで膨大な成果が蓄積されてるから、次はそんな本を読んでみたい。

新・分子生物学入門―ここまでわかった遺伝子のはたらき (ブルーバックス)

新・分子生物学入門―ここまでわかった遺伝子のはたらき (ブルーバックス)