やしお

ふつうの会社員の日記です。

映画のチケットを買い間違えることが増えた

 日付を間違えたり、館を間違えて映画のチケットを取って無駄にしてしまうことがちょくちょくある。ネットで事前購入できるようになってから便利になって嬉しい一方で時々失敗してしまう。月に7~10本くらい映画館で映画を見ているけれど、年に1、2回やってしまう。
 どうしてそんなことが起こってしまうのか、原因をきちんと書き出して間違えないようにしたいと真剣に思っている。

日付を間違える

 発券機でチケットを出そうとして画面に「発券できません」と表示される。驚いてスマホで購入確認メールを見ると前日のチケットだったと知る。この時はもう買い直す気力もなくて、そのまま家に帰った。
 あるいは席に座って上映開始を待っていると、他のお客さんが困惑した顔で「この席のはずですが」と言う。自分のチケットを見ると上映時間も席も正しいけど、日付が明日になっている。この時はほんとはダメだけど、どこか遠くの誰もいない席に移った。


 映画館のウェブサイトで、ページ上部に日付選択があって、最初は見る日をちゃんと選択しているんだけど、映画名をクリックして映画の情報を見てから元のページに戻ると、日付選択がクリアされて当日になっている。でも上映時間やスクリーン番号は同じだし、画面上には日付が出ていないので気付かない。日付はさっき選択したまま変わっていないと思っているから、そのまま購入を進めてしまう。その結果「見る日より前の日付のチケットを取ってしまう」という事故が起こる。


 それから3連休とかだと、この日にここでこれ見て、次の日はあっちでこれ見て……とかやってると、日付を間違えたりする。川崎で見ることが多いけど、川崎にはチネチッタ、TOHOシネマズ、109シネマズとシネコンが3つある。いっぱいタブを開きながら日付を変えつつ時間を見比べて「どうしよっかなー」とかやってて日付を間違える。


 ネットで買えるようになるまでは、いい席を取りたいなと思うとチケットカウンターに上映2時間くらい前に行っていた。当日にカウンターで買えば間違えようがない。ネット購入になってからいい席が早々に埋まっていくので前日や数日前に買うようになった。特に109シネマズの「プレミアムシート」という広くてリクライニングできるシートなんかは席数も少ないし、公開直後の人気の映画だったりするとどんどん埋まっていくので3、4日前にチケットを買ったりする。それで日付を間違えちゃう。

館を間違える

 錦糸町のTOHOシネマズはオリナス楽天地という歩いて10分くらいの2箇所に分かれている。楽天地シネマズがTOHOシネマズに買収されて去年リニューアルオープンしたからだけど、完全にオリナスだと思い込んでたら楽天地で、ダッシュで向かうという失敗をしたことがある。その日は自分の前にもダッシュしてる女性二人組がいたので、なんか仲間意識が芽生えた。
 普段行っている川崎でも、前に一度だけTOHOシネマズと思い込んでいたらチネチッタダッシュで向かったことがあった。
 あと岐阜で、TOHOシネマズ岐阜と、TOHOシネマズモレラ岐阜がある。この前のお正月に岐阜に帰って甥っ子と映画を見に行った時、モレラに到着した瞬間に(あっ、「モレラ岐阜」で買わなきゃ行けなかったんだ!)と気付いたけど、車で40分くらい離れているからもうリカバリーのしようがなかったから、2人分のチケットを無駄にしてしまった。
 これも当日にチケットカウンターで買っていた頃は起こりようのない失敗だった。


 そういうミスがあると結構ショックで、これが老化なのかなあみたいに思ったりするけど、しょうがない。一人の時はまだいいけど、誰かと一緒だと本当に申し訳なくてつらい。違和感を覚えたり自然に意識が向いたりするような瞬発力が失われて、思い込んだまま気付かない。ある種の省力化とも言える。「かもしれない運転」ができなくなって「だろう・はずだ運転」になってしまって事故を起こすのと似ている。経験則的な推定を適用して済ませてしまうことで、瞬発力の低下を本人の知らないうちに補ってしまうというのが、老人が自動車事故を起こすメカニズムだったりして、その軽い症状が起きてるんだろうか。映画のチケットくらいならいいけど、航空券とかだと大変なことになっちゃう……
 チケットカウンターで買えば日付の間違いも場所の間違いも防げるけど、みんながネットで買ってる今、自分だけ昔に戻すという選択は難しい(席埋まっちゃうし……)。だからこうやって、失敗するパターンを洗い出して類型化して、「こういう時は間違えやすい」と意識して、決済ページに移る前にもう一度「場所・日付・時刻」をチェックするのを習慣化するしかない。世の中の便利に適合するのに工夫や意識や努力を要するというのは、なんか老人の仲間入り感があってちょっと面白い。