やしお

ふつうの会社員の日記です。

逵日出典『八幡神と神仏習合』

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もともと神は豪族(氏)と紐付いていたので、支配者交代時に不都合があった。普遍的な仏教の方が地方支配に都合が良く、「神様は自分が神様であること自体に苦悩している、それを仏教で解放する」という理屈で仏教が導入され、神社の中に神宮寺が生まれていく。さらに神が仏教を守るという理屈で寺のそばに鎮守社ができる。それが進むと「神はそもそも仏が姿を変えたもの」(本地垂迹説)という理屈が生まれて本地仏の設定が進むが、明治の神仏分離で廃れていくという流れ。このプロセスを八幡神・八幡台菩薩が促進させた経緯を描いている。