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「ハイエクのケインズ批判は徹底している。ミクロ的基礎のないマクロ集計議論は意味がないとし、」、あるいはそのケインズにしても「嵐の最中にあって、経済学者に言えることが、ただ、嵐が遠く過ぎ去れば波はまた静まるであろう、ということだけならば、彼らの仕事は他愛なく無用である」。当たり前といえば当たり前ですが、(体系が無矛盾であっても)その体系が現象を十分に捉えられていない=有効性が低い点で批判する態度は物理学などに似ています。本書は竹中平蔵のすべき仕事ではやっぱりない気もしますが、でも面白かったです。
竹中平蔵がどういうことを重視しているのか、というのは本書から浮かんできそうなので、そういうのに興味がある人にもいいのかも。
- 作者: 竹中平蔵
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/11/17
- メディア: 新書
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