石黒拡親『2時間でおさらいできる日本史』

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ある制度や環境が成立する→その制度や環境の中に生きる人たちの感情や思考がある方向を持つ→その感情や思考によって制度や環境が更新される、というサイクルの繰り返し。このサイクルが旧石器時代からスタートして今自分が生きている現代にまっすぐ繋がっていくのを一気に見るのは何か、頭がくらくらします。この妙な体験を可能にするほど、歴史を筋を通して短くまとめた力技が面白い。逆に言えば筋を通すために不都合な細部を黙殺した、ということになるんだろうけど、細かいところは別の本にフォローしてもらえばいいの。