http://book.akahoshitakuya.com/cmt/33488390
そばの製法の発展とその分岐の話というより、出自と暖簾分けの経緯を語る本だった。第一章はそばの起源から江戸で定着して東京に至る流れを見せてくれて面白かったけど、そのあとはどの息子が継いでどこで店を開いてという話がメイン。打ち方、配合、つゆのレシピ、種物への思想など系譜による差が語られないのは、ひょっとして店や系譜で違いがあまりないのかな。私が社食で毎日食べてるそばがなぜクソまずいのか、最近業者が変わって少しおいしくなったのはなぜなのか、そうした謎の解決への一端に触れられるかと思ったけど、謎は謎のままである。
- 作者: 岩崎信也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/08/13
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (7件) を見る