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ついに御巣鷹山への墜落事故が描かれる。主人公が遺族係という視点で事故や遺族の状況が語られていく。(なお主人公のモデルになった実在の日航社員は遺族係ではなく、当時は海外勤務だったという。)この辺の話は、当時テレビや新聞で連日報道されていた時の記憶があれば、照らし合わせながら読むとまた違った面白さがあるのかもしれない。私は日航123便墜落事故の4か月後に生まれているのでその辺の記憶はなくて、本書で(モデル小説とはいえ)詳細を知った。「家族を突然失った人」が同時に大勢発生する状況が、震災のことも思い出させる。
- 作者:豊子, 山崎
- 発売日: 2001/12/26
- メディア: 文庫