やしお

ふつうの会社員の日記です。

三木義一『日本の税金 第3版』

https://bookmeter.com/reviews/112037634
改めて日本の税制を概観しても「取れるところから取る」「あえて複雑にして分かりづらくする」姿勢が至る所に見えてくる。「低所得者増税を、高所得者が減税を主張する」姿が正常でも、逆進性が強く低所得者の負担感が強いと、みんなが減税を主張してしまう。実は旧民主党政権で、グランドデザインを示して、全体を受益者にするような転換が試みられたが、「増税=悪」と単純化された図式で潰されてしまった経緯があるという(あと党内の権力基盤が不安定で政権維持ができなかった)。政権交代を時々繰り返して是正していくしかない気もする。