やしお

ふつうの会社員の日記です。

志賀櫻『タックス・イーター』

https://bookmeter.com/reviews/110423060
目に見えて分かりやすい使途不明の税金(震災・コロナ・五輪等)は問題視されたり報道されるとしても、もっと恒常的に構造的に流出しているものの方は、仕組みが複雑で見えづらかったりして、政治家にとっても利益誘導に役立つので温存されてしまったりする。その様々な実例が紹介されていて面白かった。小泉政権郵政民営化が、単に郵政族議員・経世会つぶしという自民党内の権力闘争だけでなく、実際に構造的な流出の蛇口を締める試みだった、という指摘が面白かった。