http://bookmeter.com/cmt/51535115
金融「工学」って言い方あるけど、確かに中身を見せてくれると工学って感じする。装置の仕組みを理解するという。この前自国通貨が暴落したザンビアで国民全員に神に祈らせたとかニュース見たけど、それは金融の技術者が足りなくて、目の前に機械があって入出力はわかるけど内部のメカニズムはわからない、一生懸命入力してるけど出力がまともにならない、どうしようみたいな状態なんだ。本書は為替の話が中心で、もともと国際金融って国ごとに貨幣が違う、その境目でズレが生じるっていうのが起点になってるから為替中心の話になるのかなと思った。
想像してた以上に内容を把握できなかったよ。ちゃんと用語を定義してから展開して、見えてきた光景を説明して、そこでまた用語を定義して……という手順をきちんと踏んでくれてる。でも新しい登場人物が出てきて、そいつがどんな性格でどんな背景をしょってて、っていうのがしっかり把握する前にどんどん役を演じて物語を進めていってしまうので追い付けなかったんだ。
それはたんにこっち側の把握するための力、バックグラウンドの知識が足りなかったってだけだけどね。
- 作者: 岩田規久男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/07/22
- メディア: 新書
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