http://bookmeter.com/cmt/56426538
明文化されない組織の掟が厳然と存在するのは、あるルールがあるとそれに適応する理論が必ず生まれるからだ。オフサイドってルールがあればそれに適応した戦術が生まれるのと同じで、会社組織なら「課長が使用者/課員は労働者」、「役割分担のために課という単位が存在する」という二つの建前から出発して、「されて困ること」を追っていくことで組織の掟をほとんどカバーする論理体系が構築できたりする。でも実体ばかり追って建前に鈍感な人は、この掟がまるで見えてなかったりするので、本書で組織の掟の一般的な部分をせめて学べばいいと思う。
佐藤優の最近の軽い本を大量に出すスタイル見てると、他人のことだし余計なお世話なのは当然だけど、それでも(ほんとにあなた自身はそれで満足できるの)(過去を切り売りするだけの本なんか書いてる時間があなたにはあるの)(だって獄中記とかでじっくり腰据えて研究して本にまとめたいって言ってたじゃないの)って気持ちになる。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/04/15
- メディア: 新書
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