http://bookmeter.com/cmt/57050469
本文より注記の方がずっと分量が多くて、しかも注記の方が面白いという変な本。この本はマルクスの『資本論』を、より純粋な資本主義システムとして抽象化させるってコンセプトで(一旦純粋な論理体系として把握しないと、かえって現実を把握できないという認識が前提されてる)、気を付けるべき点、もう一段大きいところから見た位置付け、マルクスの認識の誤り、宇野自身の思考などなどは、本文からは排除されて注に入っているため。他の人の著作とかで資本主義の理論をある程度知ってないと、そもそも何がここで語られているかすら迷子になる本。
- 作者: 宇野弘蔵
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2016/01/16
- メディア: 文庫
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