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なぜマレー半島の先っぽに小さな国家が独立して存在するのか、なぜ経済的には自由主義なのに政治的には独裁なのか、というシンガポールへの素朴な疑問があった。植民地時代に経済的に発展し過ぎた+中国系住民がマレー系住民の数を上回った、と一緒になれない事情があってマレーシアと分離した。分離してライフラインのない極小国家だから、生き残りのために強力な政治的統一が必要になり、国民も独裁を容認した、という。台湾でもイスラエルでも、政治判断が合理的・現実的と言われる国は、似たような危機感を背景に持っているのだろう。
- 作者:岩崎 育夫
- 発売日: 2013/03/22
- メディア: 新書