やしお

ふつうの会社員の日記です。

半沢隆実『銃に恋して 武装するアメリカ市民』

https://bookmeter.com/reviews/99194576
アメリカの銃規制反対派の言い分を紹介する本。そういうロジックになっているのかと面白かった。「国家権力に一定の縛りをかけて市民社会を守る」が民主主義のベーシックな考え方だという理解はあったけど、それが「市民が銃を持つことで国家権力に対抗できる」という考えから、「銃規制に反対することが民主主義を守ること」となっている。荒唐無稽なようにも聞こえるけれど、歴史的な経緯などを丁寧に見ていくと、その論理がリアリティを持っていることが分かる。銃社会がもたらす現実が、その論理のリアリティをさらに補強する。