やしお

ふつうの会社員の日記です。

井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』

https://bookmeter.com/reviews/113340722
マクロ経済学者がMMTの位置付けをフラットかつ平易に解説する。「財政規律を無視できる(自国通貨があり過度なインフレになければ)」結論の妥当性には納得できる一方で、EUの構成国について「ユーロから離脱すべき」との主張も本書に見られたが、仮にEUが政治的に一体化すれば解決し得るのか、自国通貨が通用せず米ドル支配の国は米国がMMT的財政政策を取ったらどうなるのか、自国がMMT的政策を取っても他国から財政規律を要求されて無視できるのか等々、国(体系)の外部との関係だとどうなるのだろうという疑問が湧いた。