https://bookmeter.com/reviews/64741972
自民単独→非自民連立→自社さ連立の経緯を知れば、12年の民主党政権を理解するヒントになるかもと思って読んだら、ずっと最大野党だった社会党が与党として首相を出してから、政策的に妥協を繰り返しながら支持を失って、大量の離党者を出して党名を社民党に変更して弱体化の一途を辿る姿を見ると、民主党→民進党の姿と本当によく重なるとつくづく思う。一方で自民単独政権時は優先順位が低くて進んでいなかった社会的弱者の救済や被差別者への補償といった未解決分野が、自社さ政権で一気に進んだという肯定的な側面もちゃんと指摘されている。
- 作者: 草野厚
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/10
- メディア: 新書
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (5件) を見る