やしお

ふつうの会社員の日記です。

宮本輝『優駿(下)』

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基本的にプレイヤーそれぞれが何かしらの後ろめたさ・暗さを抱えていて、その暗さが物語を進める力として機能している。その中にあってこの長編の冒頭を飾った博正だけが光のように明るく存在していて、最後までそれが持続される。満額回答に近いラストで、エンタメ小説としてとても楽しかった。